私は、涙が溢れる目を必死に押さえる。
嬉しくて、嬉しくて。
お母さんが、私を想ってくれた事が。
お母さんが、先生に説明に行く為、一度その場を離れ、しばらくしてまた戻ってきてくれた。
「最後の5時に回してくれるそうよ。職員室横に相談室があるらしいから、そこなら人が来ないって」
その言葉に頷き、私は職員室へと向かう。
相談室は使ったことなかったけど、場所は分かっていた為、鍵が開いたそこのドアノブを回した。
中には机と、パイプ椅子が二つ。
先生と生徒が二人きりで話す為の部屋だと。
通称説教部屋だと言われて、ここに立ち寄る人は居ない。
ここなら、全部話してしまっても。
――カタン。
お母さんがパイプ椅子に座る。
未だ止まらない涙を拭い、私は拳を握った。

