青空の下月夜に舞う 2

来ないかもしれないけど。

“上野”の名前が書いてある、午後3時。
私は校門前期待はせずに、待つ事にした。



のに……


待ち初めて、約5分。

目の前に止まったタクシーの中には。


――ガチャ……


「どうもありがとう」


笑顔を向けて、お母さんがタクシーのお礼を告げていた。


目を丸め、お母さんを見ていると、タクシーから降りたお母さんは私を見る事なく……


「行くわよ」

「……うんっ」


白いワンピースに身を包んだお母さんが歩き出す。

お母さんが来てくれた……


当然無視されるだろうとばかり思っていたから、つい嬉しくなる。

私の進路なんて。
全く関係ないって思われてると。

お母さんが私の事を考えてくれる事が嬉しすぎて。