「出ていきなさい」
「……ぇ……」
一瞬。
世界が真っ暗になった気がした。
ナニ、イッテルノ……?
お母さんはそれだけを口にし、踵を返すと、雄大に近付いて
「雄大くん大丈夫?ごめんなさいね。父親が乱暴だから似たのね」
おかあ、さん?
「氷持ってくるから、待っててね?!跡にでもなったらいい顔が台無しよ?」
嘘で、しょ?
リビングに足を向けたお母さんの姿が玄関から消え、雄大を見ると……
ゆるゆると口角を上げて――……笑っていた。
「ね?麻衣には俺しか居ない。謝るのは麻衣だよ?」
もう……嫌だ。
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