青空の下月夜に舞う 2

何で我慢しているのか。

雄大は全てを知っていたのに。



「謝って!謝ってよ!」


ボロボロと涙が出る。


叩いた右手が痛い。

雄大は私から叩かれて、無理矢理右を向かされている状態のまま動かない。


ギリッと奥歯を噛んで、再び口を開こうとしたその時。



「どうしたの?!」



お母さんがリビングから血相を変えて戻ってきた。


「何?何があったの?……麻衣?」


私と雄大を交互に見た後。

泣いている私と、目を合わせたお母さんが、久しぶりに私の名前を呼んだ。


眉間に皺を寄せ、私との距離を詰める。


それは、心配にも似た表情で。

名前を呼ばれた事もプラスされ、違った意味で涙が溢れそうになった。