青空の下月夜に舞う 2

一歩。
雄大が私に近付く。


「だ、ダメ……そんな、」

「麻衣も楽になりたくないの?」


お母さんは、時々起こすヒステリーで、薬を飲んでるってお父さん言ってた。

私のお父さんが付けた傷がまだ癒えてないって、お母さんが言っていた。



だから。私は何を言われても、それでお母さんが楽になるならって。

雄大も知ってる筈で……だから気分転換によくお父さんと二人で出掛けてるんだよ?

それも知ってるじゃん……


「麻衣は、俺の事好き?」


突然放たれた質問。

私はうん、うん、と。首を振る。


本当は微妙だ、と。今は言えない空気で。
私は慌てて首を動かした。



「じゃあ、あの女壊れた方が都合がいい」



その言葉に。

私の中の糸が、プツリと切れた。