青空の下月夜に舞う 2

「知恵さん、ありがとう」


雄大も笑顔を浮かべ、受けとると、「荷物沢山届いてるわよー」と。リビングに踵を返した。

……お母さんのあんな顔。


「久しぶりだね。知恵さんが笑ってるのは」

「うん」


雄大も同じことを思ったらしい。

二人で靴を脱ぎ、リビングに行こうとした時。


「ねぇ、今セックスしてみる?」


ぼそり、と。
悪魔の囁きが。


ゆっくり横を向くと。


「気持ち悪い。あの笑顔。いつもは自分の事しか考えてねぇのに」


初めて。
雄大がお母さんの事を悪く言ったのが衝撃的過ぎて。

体が嘘みたいに固まって動けない。


「知恵さん、壊れんじゃない?」


クスクス笑うこの人は。
本当に雄大なの……?