お盆と言っても、特に忙しい訳ではなく、いつものバイトの時間が延びただけってぐらい。
夏休みだから、学生っぽい子達が昼時にはしゃぐ声が店内に響いているぐらいで。
「お家の方は大丈夫かい?」
「はい。全然ですよ」
「無理なら断っていいんだからね」
「店長気使い過ぎですって」
申し訳なさそうに頭を下げる店長に、笑って返した。
私は働いて給料貰う側だからね。
損してる事は絶対ないんだから、そんなに腰低くなくていいのにな。
ま、そこが店長の好きな所でもあるけど。
休憩時間、店長と店長の奥さんが私にパンをくれて。温かい雰囲気に顔が綻んだ。

