「麻衣は俺が嫌なの?さっきのヤツがいいの?」 私の太ももの間に、雄大の足が入り込む。 今から何が行われるか。 “いつもの流れ”で頭が悟る。 首を必死に横に振り、雄大の目を見つめると。 怯える私の顔を。 温度を持たない漆黒の瞳が射抜く。 鋭い視線のままだった形は。 「麻衣のその顔最高」 三日月に歪んだ。 嫌だと言えば、私が雄大より鈴木くんを選んだと思われそうで。 雄大から嫌われたら。 それだけが怖くて。 揺れる視界をただ黙って見つめていた。