青空の下月夜に舞う 2


「妹。じゃあね」


雄大の答えに、「そっか!」と。
まるで語尾に音符が付いている様なしゃべり方。


会計を済ませ、雄大と並んで歩く帰り道。

何だかモヤモヤした気持ちが胸の中に渦巻いていた。



「麻衣、どうした?」

「……何が」

「妬いたんだろ」

「違うし。生理前なの!」

「へぇ」


楽しそうな雄大に、余計に苛立ちは増して。


家の前に着き、電気が消えていて。
安堵の息を漏らすと、


「あ、父さんからメールだ。今日二人とも帰ってこないって」


玄関に鍵を差し込んだ私の後ろで聞こえた声。



またお父さんお酒飲んだんだろうな。

ホテルのあるバーで飲み、朝帰宅する事は、珍しい事ではなかったので、今夜はお母さんに気を使わなくて済む、と。

どこか嬉しい気持ちもあった。