「妹。じゃあね」
雄大の答えに、「そっか!」と。
まるで語尾に音符が付いている様なしゃべり方。
会計を済ませ、雄大と並んで歩く帰り道。
何だかモヤモヤした気持ちが胸の中に渦巻いていた。
「麻衣、どうした?」
「……何が」
「妬いたんだろ」
「違うし。生理前なの!」
「へぇ」
楽しそうな雄大に、余計に苛立ちは増して。
家の前に着き、電気が消えていて。
安堵の息を漏らすと、
「あ、父さんからメールだ。今日二人とも帰ってこないって」
玄関に鍵を差し込んだ私の後ろで聞こえた声。
またお父さんお酒飲んだんだろうな。
ホテルのあるバーで飲み、朝帰宅する事は、珍しい事ではなかったので、今夜はお母さんに気を使わなくて済む、と。
どこか嬉しい気持ちもあった。

