青空の下月夜に舞う 2

お母さんが部屋から出てくる事はなく。

「どうしよう」を繰り返しながら、泣き続ける私。


雄大がずっと私を慰めてくれながら、二人で眠った。




その日から。


私はお母さんに一度も抱きしめられた事がない。





「はあ、また百点じゃないのね。雄大くんは出来るのに」


テストを見せると、そう言われた。

頑張って百点を取ると、


「自慢しないでよ。上野にそっくり」


日に日に冷たくなるお母さんに、不安が大きくなる。




「また、男の子と喧嘩?さすが上野の子ね」


昔は。
雄大を庇って、男の子と喧嘩した時は、誉めて抱きしめてくれたのに。

その言葉をきっかけに、私は女の子とばかり遊ぶようになった。

近所の仲良しの男の子達は、凄く不思議がったけど、お母さんに抱きしめて欲しい一心で。


かけっこより、戦いごっこより。

勉強や、お絵描きをした。


頑張ったわね。
上手ね。

って。
言って欲しかったから。