青空の下月夜に舞う 2

雄大に駆け寄るお母さん。


「知恵さん、大丈夫だよ。ありがとう。へへっ」


照れたように笑う雄大。

私に背を向けていたお母さんが振り向き……



――バシーーン!!!!


……え?私今……


一瞬。
何が起きたか分からなかった。

左頬が痛み、ジンジンと熱を持つ。



「謝りなさい!!麻衣!!」

「……あ、あ」

「自分が何をしたかわかってるの?!」


また、あの冷たい目。
その視線に体が固まって動かない。


お母さんを見つめるしか出来ない私に、お母さんは……――



「やっぱり上野にそっくりよ!私の幸せを壊さないで!!」


叫ぶ様な声だった。

そのまま、泣き出したお母さんに、私はただ小さく「ごめんなさい」を繰り返していて。

ちょうど帰ってきたお父さんが必死に宥めていたのを、今でも鮮明に覚えている。