私の顔を見て、ハッとしたのか。
お母さんは、すぐに私を抱きしめてくれた。
「ごめんなさい!ごめんね、麻衣、痛かった?!ごめんね、ごめんね」
背中に手を回し、ギュッと服を掴む。
「いいよ。痛くない」
「ごめんね、もうしないからね?!」
「うん」
西日が窓から射し込んで、綺麗なオレンジ色の部屋。
私の肩が、お母さんの涙で濡れる。
なんで、泣いているの?
簡単な質問でさえ、お母さんに問う事が出来なかった。
あんな目で見られたくない。
幼い心には、深く染み付いた恐怖。
もうしない、の言葉を信じたい。
だけどその想いは、たった2日で崩れ去った。

