青空の下月夜に舞う 2


固定電話も家には2つある。

原嶋と、上野で分けていた。


何故かは……分からない。


「もしもし上野です」


そうやって電話を取るのが。
お母さんの背中を見てると、ひしひしと伝わってきて。


電話を切ると、必ず向けられた冷たい視線。



「麻衣は……私を殴らないわよね?」

「……っ!あ、当たり前じゃん!」


焦った様に口にする、小2の夏休み。





必死に否定したくて、お母さんのエプロンの裾を強く握った、その時だった。


――パシッ


「いやっ!!」

「知恵さ、ん?」


振り払われた手。

怯える様に、私を見るお母さん。



え……?今、私拒否され、た?