青空の下月夜に舞う 2

「麻衣っ。ギューッしようか!」

「うん!おかあ、知恵さんの匂い大好き!」



お母さんと、呼べなくても良かった。

お母さんが笑ってくれるなら。



「麻衣は足が早いわね!自慢の娘だわ!」

「へへへ。知恵さんが見てるから頑張ったんだよ!」



運動会での、お弁当。
四人で食べるのが凄く嬉しかったから。



「麻衣は本当に頑張りやさんね~」

「次は百点取るからね!」



頭を撫でてくれる温もりが。

泣きたいくらいに、優しかったから。





「……何で麻衣は、上野に似てるの?」




時々放たれる、温度を持たない言葉は。

聞き流す様にしてたのに。