青空の下月夜に舞う 2


視線を反らせない。


驚き、目を見開く私に対し、裸女は。



「だから、」



苦しそうに瞳を揺らす。

言葉を詰まらせ、私が口を開くのを待っているかの様に思えた。


背中に冷や汗が伝う。


……全部知ってる、ってのは。どこまで……?



私の拳が震えだし、握った手は汗をかいているのが分かる。

何を、言えばいいのか。

私が秘密にしている事は、既にみんなが知っていて……え……ちょっと待って……



頭が混乱する。

ぶつかった視線は、次第に右往左往。
誰が見ても、動揺している事が分かるだろう。

隠したいけど、隠せていなかったのか。
それとも、私が思ってる以上なのか、以下なのか。