青空の下月夜に舞う 2


「お前が……」


口を開いたのは響。

ゆっくり顔をあげた時。視線がぶつかり……瞳に吸い込まれそうだと思った。



「そんな顔をすんのは、親のせいなのか」



ストレートな質問。

回りくどい言い方をしないのが、響らしい。



ここで。
私はどう、話したらいいんだろう。

目を反らしたいけど、反らせない。
眉が。口元が。歪む。


少しでも家の事を話せば……


膝の上に乗せた拳に、更に力が込められた。


ソファーに沈む自分の体が、まるで鉛みたいだと。背中に冷や汗をかきながら考える。



「別に俺は責めてる訳じゃねえ」



響の言葉に、ちょっとだけ肩の力が抜けた。

当たり前だけど、言葉にするのとしないのとじゃ、全然違ってくる。