青空の下月夜に舞う 2


バイクに乗ったから、雄大が頻繁に私に会いに来る様になった。


もう祐也や、美舞のせいにはしない。




「雄大、もう……」


「やめて、なんて言えないと思うけど?」



不適に笑う顔を。
下から見るのは、どんなに屈辱的か。






カーテンが、少し薄明かるくなって来た頃。

机の上に、一枚の写真を置いて。
雄大は部屋を後にした。



私……二日寝てないや。

事後処理も。本当は直ぐにでも床に転がるティッシュを片付けてしまいたい。

けれど、体を起こす気にはなれなくて。



痛いのは体よりも心。


壊れてしまえばいいのに。



瞼を閉じながら、懸命に頭を真っ白にした。