青空の下月夜に舞う 2


気を使うのは当たり前で。

顔色を伺いながら育った。




強くないと。強くならないと。

そう思いながら過ごした私の人生は、まだ17年しか経っていない。



「……でん、わがかかって、きて」

「ゆっくりでいい」


ポンポン、と背中を軽く叩かれ、再び背中を擦る響の温かい手。



優しくされると思い出す、僅かな記憶。

それこそが、私の足枷になっていると、自分でも気付いているのに。



何度が深呼吸を繰り返して。
再び口を開く。



「お父さんが。家族、でご飯食べ、に行こうって」



ただそれだけ。それだけの事なのに。
口にすれば、浮かんでくる家族での食卓風景。



願いはいつだって――――届かないのに。