青空の下月夜に舞う 2


“響なら”


自分の中に生まれる甘え。



しかし――――――同時に浮かぶのは、雄大が鋭い目付きで口角を上げて、にんまりと笑う姿。



でも。ほんの少しなら。
ちょっとだけなら。

手が震える。

右手を左手で包み込む様にギュッと握り、頭を響にもたれて、体重を軽く預けた。



「あの……、っ」


「ああ」




私の口から出た言葉は、自分でもハッとする位震えていて。

それに気付いた響が、反対の手を背中に回し、ゆっくり。上下に背中を擦る。


心臓が。

有り得ない位に、バクバクいってる。



大丈夫。大丈夫。
自分自身、心を落ち着けようと、細く、深く息を吸った。


雄大の話をするんじゃない。

なのに。
異常に口の中が乾いている様に感じるんだ。