僅かに曲がった眉。
ざわざわしている胸の内。
響の瞳から。全て見透かされてしまいそう。
お父さんと電話を切ってから、さゆりさんや裸女達と笑い合ってたのに。
動揺したのは確かで。
でも、電話の直後だったのに、私の心境の変化になんて当たり前に誰も気付かなかった。
私が。いつも通りに振る舞えていたからでしょう?
それを響は気付いたって言うの?
自分の瞳が揺れるのが分かる。
頬に伸びていた指は、耳へと移り、後頭部に回された。
距離は次第に近付き、ゆっくりと、響の胸に私の頭が収まる。
「顔見られて動揺するなら、見ねえようにしてやる」
視界は。
響のTシャツと、デニムだけになった。

