青空の下月夜に舞う 2


「俺は気になれば聞くし、それが聞いてほしくなさそうなら聞かねえよ。人間は晩飯じゃねえ」


当たり前の話を、真面目にしているだけなの?
これは笑う所?

眉を曲げて、響を見る。


すると。

隣に座ってテレビ画面を見ている響は、私の方を向いて言葉を放った。





「言いたくねえなら、言いたくなるまで待つつもりだった。基本は」



視線がぶつかった事で、さっきまで考えていたわふざけた思考が飛ぶ。




「泣いてねぇのに、泣いてる顔してるのは。いくらなんでもほっとけねえ……」





ソッと。

私の頬に。手が伸ばされ。長い指が僅かに触れる。


――ドクン……っ。


胸の音が。
聞こえるんじゃないか、と。有り得ない事を思ってしまう。