青空の下月夜に舞う 2

シーツにも。すがり付けない。
唇を噛んで、痛みでまぎらわせる事もさせてくれない。


雄大しか見えない。
見えなく、させられるんだ。









「後で、って言ったじゃん。あの時」


ぐったりする私の横に腰かける、スッキリした顔の雄大。


言葉を聞いて、ぼんやりと、そういえば裸女と居る時に言ってたな、と。頭に浮かんでいた。



「家は暗いし、美舞は走ってるし。面白くねえから、その辺のガキに麻衣居ないか探させたんだよ。まさかとは思ったけど……」


あの時追いかけ回されていたのは、もしかして。いや、きっと今雄大が話してるガキっていうのは、間違いない気がする。


「夜通しアイツらと一緒とか。久しぶりにムカついた」



私を見下ろす雄大は、笑っているけど笑っていない。