「昨日見に行ったの?」
さゆりさんが裸女に話す。
「ううん。この前追っかけられたばっかりだから、女は家に居ろってさ。私もさゆりん家行けばよかったしー」
と、裸女。
「ややこしいの?今。昨日ラインで小競り合いがデカくなりそうって奈緒から来てた」
リカさんが言う。
「噂なんじゃない?昨日慶太郎ん家に来てた子等は怪我してなかった~」
カナさんはスマホをいじっていて、会話は三人で進む。
ぼんやりとしか理解出来ない内容は、私が聞いていても仕方ないからいいや、と。
口に広がるアイスの甘さを一人堪能する。
慶太郎、の言葉に。響からの電話……と頭をよぎり、先程携帯を開いてみたけど、いつもとかわらない待受画面だった。
携帯を閉じる音が、地味に頭に残る。
これじゃあまるで、待ってるみたいだ。私が。

