放課後、昇降口に向かい歩いていると、自分の後ろを誰かが着いてくる気配を感じた。
振り返るとムシロに体を巻かれた色の白い痩せた男が立っていた。
ギョッとして、足がすくむ。
色の白い痩せた男は、目を見開いて口をパクパクさせている。
立ちすくんでいる私の方へ歩いてくる。
う、動けない・・・。
真横に男が来たときに、
「お前がやったのか!!」
と、
怒鳴られた。
恐る恐る横を見ると、男の目と鼻と口から、大量の水が吹き出した。
そのまま腰を抜かし、倒れ込んだ自分に、溢れ出た水が掛かる。
ヌメヌメとした、不快な臭いがする水だった。
自分は這うように逃げた。
階段を転げ落ちるように、何とか昇降口に辿り着いた。
靴に履き替え昇降口を飛び出す。
自分はそれ以来、あの男には会っていない。



