「だから、キスすると元に戻っちゃうから。」




そっと目を閉じたレオ君に、そのまま唇を奪われた。



重なった唇から、レオ君の鼓動が徐々に早くなっていくのが、伝わってくる。



その鼓動が一瞬ピタッと止まった瞬間、驚きのあまり開いたままだった私の瞳に、冬真君の姿が映る。



重なった唇には、柔らかく、温かな感触だけが残った。



レオ君にキスされた私は、今、冬真君とキスをしている。



そっと唇を離した冬真君は、目を丸くしたままの私に、ニッと笑いかけた。




「これでわかったろ。

俺が彼女、作れない理由。」



(...キ、ス。


キ、キスーーー!!!)



「...っ!/////」



「もう一回すると、今度はレオに戻んだぜ。

して、みるか?」




そういって、冬真君はまた、唇を重ねようとする。




「っ、いいっ!!///

い、いいです!もう、わかったから!!/// 」




そういって冬真君を押し出した私の手に触れたのは、冬真君の胸だった。




「ひゃっ!!」



(ふ、服、着てないっ?!)




そんな私を見た冬真君は、困ったように頭をかく。




「あぁ、...これ?

あの~、レオの服ってちっせぇじゃん?

だからその、毎回、破けるっていうか...」