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 約束の日曜日。 

ルカは大きめのショルダーバッグを肩から提げて小鳥の部屋までやって来た。

「小鳥〜、そろそろ行くけど、平気?」

「はいっ、すみません、お待たせしました」

「いや全然待ってない!大丈夫!」

たわいも無い会話をしつつ廊下を歩く。

エレベーターに乗り、二人は地下世界の夜空の下に出た。

「そんな遠くないからさ、歩きなんだけどいい?」

「はい、いいですよ」

住宅街の細い歩道を道なりに進む。

そして何度か左に曲がり、右に曲がり、小鳥が道を覚えられなくなってきた頃。

「ここだよ」

左手側に目的地のガラクタ置き場が見えた。

そこは広い空地で、工事現場でよく見られるようなガードフェンスに囲まれている。

その内側には壊れた家具や鉄くずの山がいくつも並んでいた。

本当にゴミしかない場所だ。

「どこから入るんですか?」

「こっちこっち」

ガードフェンスに囲まれて入り口が見当たらない。

と思いきや、ルカは小鳥を立ち並ぶガードフェンスの端っこへ連れてきた。