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「で?お前はどれ希望なの?」

「えっと……お化け屋敷以外なら…何でも」

さて、あっという間にテスト週間が過ぎ去り、地上の夏休みに等しい長期休暇が地下世界にも訪れた。

学業がお休みになり暇になったオーレリアンは、早速行動を開始。

クイズ大会で貰った遊園地のペアチケットを小鳥に突き付けてデートのお誘いをした結果、今に至る。

「ふーん。そっち系がダメなのか、お前」

「うん…。お化けは苦手で…」

「そう言われると連れて行きたくなるな。お化け屋敷」

「ええ!?」

「どうする?お前が他のもの言わないと、お化け屋敷になるけど」

「そ、そんな~!えっと…えーっと…」

園内の中心にある広場にて、何に乗りたいか一生懸命考える小鳥。

オーレリアンは小鳥の首を飾るシルバーチェーンを眺めながら回答を待った。


「あ!あれがいいな。メリーゴーランド!」


すぐそこに見えたメリーゴーランドを指差す。

「ん?あの回転木馬?なんか幼稚な趣味だな」