黒猫は悲しそうに目を伏せて膝を抱えている。
わ、私は何てことを!!
しかも覚えてないって……
いくら変態ウィルスに侵されてるからって、その事実も忘れちゃうなんて。
私は何て酷い女!
イタイケな少年を傷物にしちゃったよ!(←使い方間違っています。でも混乱しているので)
「…ご、ごめんね。あの…私……弄んだわけじゃないのよ?ただ、ちょぉーーーっと記憶が曖昧で……」
何て答えていいか分からず、黒猫の元に駆け寄ると黒猫を慰めるようにそっと肩に手を置いた。
黒猫がゆっくりと顔を上げる。
でもその黒くて大きな瞳がゆらゆらと揺れていた。
……私は、何てことを―――
と黒猫の切なそうな表情を見て、私がやらかしたことの重大さを再認識させられた。
「ごめんね…」
素直に謝ると、
「いーよ。朝都がチューしてくれたら、許してあげる。
思い出すかもしれないし」
一瞬、黒猫の黒い瞳孔が細まった気がした。
それはまるでホントのネコのようにスリット状に。
一瞬ドキリとして、目をまばたいたけれどやっぱり黒猫の瞳孔は普段通り…ってか普段も瞳孔までじっくりと見てないケド。
だけど
ち、チュー!!?



