何か変なの。
私の部屋で男の子が味噌汁を飲んでる。
男の人に手料理を振舞ったのははじめてだ。味噌汁って手料理のうちにも入らない気がするけど。
涼子が栽培した貝割れ大根を使っての味噌汁。
「意外。朝都って料理上手なんだね」
まだ眠いのか、しっかりと開ききってない二重瞼のふちがほんのりピンク色。
何なの、その可愛いまなざしは。
「意外って何よ、意外って。一人が長いからね。イヤでも覚えるわよ」
トン
黒猫は味噌汁のおわんをテーブルに置くと、さっきまで眠そうだった目をぱっちり開けて、真剣な顔で私を真正面から見据えてきた。
「朝都、俺の味噌汁を毎日作ってください」
…………
――――…は!?
そ、それってプロポーズ!?い、いきなり!!?
う、嬉しいけど、急過ぎて!!
わわわ!!どうしようっ
一人慌てふためいていると
「あ、間違えた。今度飯作ってください」
黒猫はマイペースにさらりと言って、ふわふわと欠伸をしている。
間違えっ……
ぇえ??
何だよ、一瞬すっごい喜んじゃったジャン。ってか私一人浮かれて恥ずかしいし。
と、一人あたふたしていると、
「びっくりした?」
と黒猫がにやりと笑った。
こ、この
小悪魔黒猫めーー!!



