そぉ~
私は恐る恐る自分がどんなかっこをしているのか気になって布団の中を覗いた。
ほっ
良かった。とりあえず服は昨日のままだ。
黒猫も、カーディガンとネクタイがないだけで、来たときの制服姿。
狭いシングルベッドだからか、黒猫は窮屈そうに脚を折り曲げて私の隣で丸まっている。
長い睫を伏せて無邪気な寝顔で心地良さそうにすやすやと寝息を立てている。
ふわふわのちょっと長めの黒い前髪が横に流れていて、きめ細やかな額が露になっていた。
口元まで引き上げた布団から、ちょっとだけ指の先だけを覗かせている。
その指先が時折、ぴくりと動き何かを探しているような動きを見せていたが、きゅっと布団の端を握るとまたも安心したように落ち着く。
何これ
何この可愛い生き物は!
ヤバイ
私のバイオハザード変態ウィルスは朝から活動絶好調だ。
このまま増殖させるわけにはいかない。
ってかウィルスっていいわよね。健康な細胞を餌に何にもなしに勝手に増殖するんだから。
人間はそうゆうわけにはいかないし。
ちらりと黒猫の寝顔を見下ろす。
黒猫との赤ちゃんは、さぞや可愛い子猫が生まれるに違いない。
って、もう私おかし過ぎるだろ!
「起きて、黒猫……じゃなくて
倭人」
ゆさゆさと揺さぶると、黒猫がうっすらと目を開けた。



