―――…
にゃ~
「朝都」
ニャ~…
「朝都。大好き」
私も……私も大好き
「倭人」
―――…うっすらと目を開けると、部屋はまだ薄暗かった。薄いブルーのカーテンの隙間からほんの僅か朝日の光が透けている。
カーテンの隙間から漏れる弱々しい陽の光りが、すぐ横で心地良さそうに眠る黒猫(注:人間の男の子)を照らし出し……
黒猫を…
…………
「―――は!?」
な、何で!?何で黒猫が居るの!?
私は何一つ状況が掴めてなくて一人あたふた。
落ち着け朝都。
昨夜、ちょっと疲れていたのもあって、黒猫が来てくれたってのに私すぐ寝ちゃったんだ。
それまでの記憶はちゃんとある。どうゆういきさつでベッドに入ったのかも。
『顔色悪いし、ちょっと寝れば?』
と黒猫に無理やり布団の中に入れられたのだ。
ベッドに促す辺りやらしいことを考えているのかと思ったけれど、黒猫は床に腰を降ろして物珍しそうに辺りをきょろきょろしてるだけだった。
「女の人の部屋なのに、なんかそっけない部屋だね」
と感想を述べて、
悪かったわね。女っぽくなくて。
と心の中で呟いたのを覚えている。
その好奇心旺盛なネコの横顔を見ながらいつの間にか眠りに入っていたわけだけど…



