今まで散々浩一から言われてたから、私は黒猫のお部屋とか入ると意識しまくりで、


でも黒猫は全然その気を見せなくて、


私が全然意識してないときに、黒猫はふいに“男”の顔を見せる―――…





「……てか、このかっこでどこに発情?逆に教えてほしいんだけど」




目をぱちぱちさせて、思わずいつもの調子で聞いてしまった。


黒猫は益々顔を赤くして俯く。


しまった!私としたことが!!


こんな男みたいなノリ絶対引かれるし。


それでも黒猫は俯いたまま顔を逸らすと、




「何か~



無造作にずり落ちたパーカーから見える白い肩とか二の腕とかやべー。



肩にかかった髪が滑り落ちるのとかやべー。



おまけにあんた全然意識してないだろうから、無防備っつうのか…




ああ、もう!そんなかっこ他の男(人間)に見せんなよ!」




顔に薄桃色を浮かべて、それでもそれを隠すように手を顔にやりながら、黒猫はちょっと声を荒げた。


いっちょまえの男みたいに言って…



でも私は



そんな風に可愛い反応とかされちゃうと、ぎゅっとしたくなっちゃうじゃん。



やべぇ



バイオハザードの危険度レベルがMAX。



私の脳は変態ウィルスに完全侵された。