イタ過ぎる。


自分がキモい。


相手五歳も年下の高校生なのに!黒猫なのに。


もぅ!!何でこんなこと思っちゃうのよ私。


私の中のバイオハザード(変態)危険レベルはどんどん上がっている。


そんな考えを打ち消すようにせかせかとタバコを吹かせていると、


ふいに黒猫の手が私の肩に伸びてきた。


一瞬肩を抱かれるのかと思ってびっくりしたけれど、黒猫は私の肩からちょっとずり落ちたパーカーを直しただけだった。


「あ、ありがと…」


思わず素直にお礼を言うと、


「俺さ。こないだのふわふわのスカートとか結構好きだけど、あんたのこうゆうかっこも結構好き」


へ??


何で??色気もへったくれもないジーンズとパーカーだよ?しかも今日はぺったんこのスニーカーだし。


唯一のお洒落は唇に乗せた淡いピンク色のグロスだけ。


しかもそれ涼子のだし。


だけど


きゅっとパーカーの裾を握りながら、黒猫はちょっとだけ顔を赤くして俯く。




「そんな無防備に誘惑すんな。朝都のバーカ



知らなかった?



ネコにも発情期ってもんがあるんですよ?



せんせー」




え!?は、発情期とな!!?