ど、どーしよ!
トラックにでも轢かれてたら。
ちょっと様子見に…
と財布を持って立ち上がったときだった。
TRRRR
私のケータイが鳴り、“着信:黒猫倭人”と言う文字を見たとき
私は慌ててケータイを開いた。
「もしもし!あんた大丈夫なの!!」
開口一番に聞くと、
『……わりー…連絡するの遅くなって…俺は無事』
黒猫のちょっとくぐもった声を聞いて、私はほっと胸を撫で下ろした。
「どうした?何かあったの…?」
『……ごめん、朝都。出掛けに果凛が喘息の発作を起してさ……』
カリンちゃん―――……?
『果凛ちおじちゃんは出張でおばちゃんは親戚のお葬式とかで居ないんだわ。
んで俺、果凛連れて今病院来てる。
何かいつもより酷くてさ、検査やら何やらでまだ時間掛かってるんだわ。
亮太がバイト終わったみたいだから今こっち来てもらってるとこ。
亮太が来たらバトンタッチでそっち向かうから』
検査―――
そう言えばカリンちゃん本人も前言ってたような。確か小児喘息だって…
今もまだ病院に通ってるって。
普通喘息の処置として、吸入器による投薬で改善するはずだけど
それでもおさまらず、病院に居るってことはかなりの重度だ。
カリンちゃん、そんなに酷いんだ……
「わ、私は全然平気!
カリンちゃん一人で心細いだろうし、ついててあげて!」
『ホントにごめん。また連絡する』
黒猫は早口に言って通話は切れた。



