……―――
何がいけなかったって?
それはきっと私の中に侵入したバイオハザードウィルスを追っ払うために頭を振ったからだ。
それとも溝口おねーさまとペルシャ砂糖さんを相手に疲れてたってのもあるのかな。
とにかく通常の量しか飲んでないってのにありえないほど―――
泥酔。
こみ上げる頭痛と吐き気で目が覚めた。
「…痛」
額を押さえて寝返りを打つと、すぐ背後で私にぴったり寄り添った涼子が私の肩に腕を絡ませて熟睡していた。
「…涼子……てかあんた服着てない…?風邪ひくよー…
てか私もか…」
ブツブツ呟いて、
………は?
私は目をぱちぱち。
自分がどんな状況に居るのか気になって恐る恐る服装を見ると、良かったキャミとブラとパンツは履いてる。
涼子は―――…完全なる下着姿。
黒地にピンクのレースがあしらってある。
いやいやいや…私たちそっちの趣味はないから…ね。
―――
『ほら、朝都~シャワー浴びてきなさいよ』
『え~!もう面倒っ』
『涼子はぁ?泊まってく?』
『終電無くなっちゃったし泊まってく~』
欠伸をしながら、『確かに面倒。ごめん服だけ脱いで良い?皺になっちゃう』
『あ、私も~』
………何となく思い出した。
そしてそのまま布団に入って寝ちゃったんだ…
目を擦りながらぼんやりと昨夜の記憶をまさぐっていると
「おはよー。
起きた?おねーさん方、ステキな格好だね」
にゅっと現れたのは
いつもの無愛想な黒猫だった。



