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「あ、朝都~!」
私のアパートの前で涼子が手を振っている。溝口おねーさまとペルシャ砂糖さんも。そして…
「朝都ちゃん!」
びゅん!
みけネコお父様が風のような速さで走ってきて、
「大丈夫だった!倭人にわるさされなかった!?」
と私をしきりに心配。
「息子を信用しろよ、バカ親父」
と黒猫がみけネコお父様にチョップ。
「僕、倭人みたいな可愛げない息子要らない。朝都ちゃんが娘だったら良かったのに」
と口を尖らせるみけネコお父様。
あ、あはは~
私は苦笑い。どうやら嫌われてはないみたいだ。
結局みけネコお父様は乗ってきた車にペルシャ砂糖さんと黒猫を乗せて
「色々お世話さまでした」と丁寧にご挨拶。
「いいえ~お世話したいですぅ♪」
と溝口おねーさまが目をハートにさせて車を見送り、
「はぁ~カズミちゃんの旦那さま、ホントステキね♪」とうっとり。
「黒猫くんも将来ああなるって考えると、先が楽しみね~」と涼子もわくわく。
ああなってもらっては困るんですが。
その後は溝口さんがおねーさまを迎えに来て、嫌がるおねーさまを
「朝都さんと涼子さんの迷惑になるって!帰るよ」
と言って強引に連れ帰ってくれた。
あとに残された私と涼子。
いつも通りのメンバーになって気が抜けた。
…のは私だけじゃなく涼子もみたい。
「なんか二人って落ち着くねぇ」
「ね。いっそのこと私ら同棲しちゃう?」と涼子が冗談ぽく笑って、
「あんたは溝口さんが居るでしょ」
と涼子の額をはたくと、
「そうね。アキくんが居るから朝都と同棲無理だわ」
アキくん……?
ああ、アキヨシでアキくん??
涼子と溝口さんは順調に愛を深めているようで、結構。
それを考えると私も
もう一歩先を踏み出したい―――



