『ちょっと朝都!どこに居るの!
今、黒猫くんのおにーさん…違った…おとーさんみえてるわよ!』
開口一番に言われて、私は思わず黒猫を見た。
黒猫も電話で
「は?だから近くの公園だって。
ちげぇって!超健全なお散歩」
と、電話の相手…みけネコお父様に不機嫌そうに答えている。
ピ
二人ほぼ同時に通話を切って
「「はぁ~」」
ため息を吐くタイミングも一緒。
「何でこう邪魔ばっか入るんだろうな?」
黒猫が呆れたように言って地面に転がった紙袋を手に取る。
「…仕方ない。帰るか…」
「……うん」
せっかく勇気だして言ったのになぁ。
まぁ…黒猫はまだ未成年で、親御さん(みけネコお父様&ペルシャ砂糖さん)も色んな意味で心配なんだろうな。
分かるけどね…うん。分かるケド
残念。
落胆していると、黒猫の手がそっと私の手に触れた。
「…残念だけど、俺嬉しかった」
ぎゅっと手を握られて、でも黒猫は恥ずかしそうに前を向いている。
「なんかそれだけで腹いっぱいって言うか…」
「それを言うなら胸いっぱいでしょ?どんだけ食い意地張ってんのよ」
私が笑うと黒猫もはにかみながら笑って私を見下ろしてくる。
「腹はいっぱいだけどね。
朝都は別腹」
そっと囁かれて、ボッ!私の頬が点火した。
今更ながら…私結構大胆なこと言ったなぁ。とちょっと恥ずかしかったり。



