私は黒猫の無邪気で可愛いすぎる行動にKO!
そんな風にお願いされちゃ、聞いてあげたくなるじゃない。
「ね、寝るだけよ!
お…お邪魔シマス」
と言いながら遠慮がちにベッドに入り込むと、
ぎゅっ!
布団の中ですかさず黒猫がハグ。ぎゅっと抱きしめられて、
んギャァ!
「捕まえた。もう離さないー」
黒猫に抱っこされて、黒猫の腕の中で私はピキリ!と固まった。
「な、何子供みたいなことしてんのよ!」
思わずぎゅーっと黒猫を押し返そうとするも、ビクともしません。
さすが男の子だな。
力入れてなさそうなのに、ビクともしない。
諦めて大人しくなると、黒猫の顔が私の首元に。
「ちょっ!何やってんのよ!!」
思わず(小声で)叫ぶと、
「だって朝都、いい匂いするんだもん」と悪びれもせず黒猫はしれっ。
「いい匂い?私香水なんてつけてないわよ?シャンプーかな」
そうだったらいかにも自然でいいじゃない?♪ちょっと乙女な考えを浮かべていると
「ううん、焼き魚の匂い♪」
と黒猫がさらり。
………すみません、今日のランチは鮎の塩焼き(しかも炭火焼)定食でした…。
でも、さすがネコ。魚の匂いには敏感だな。と感心していると
「―――それと、男ものの香水の匂い。
こーいちさんの匂いがする」



