前にちらりと涼子と話した。
女は男の最後になりたがる。
男は女の最初になりたがる―――
って…
前はそんなこと全然考えなかったけど…
今、気付いた。きっと私の脳は男みたいな脳をしているんだ。
黒猫の最初が私であって欲しい―――と、どこかで願ってたに違いない。
ま、まぁ?考えたらアイツも男だし??
高校生だしぃ?
そゆうのに一番興味があるお年頃だよネ。
そんなことをぼんやりと考えていると、
「な、なんかごめんね!俺変なこと言ったみたいで」
私の目の前でトラネコくんが慌てる。
「ううん」
私はゆるゆると頭を振った。
「やっぱり変なことなのかな……三ヶ月以上も経ってるのに未だにないって」
てかね……しようとしたら何故か邪魔が入るんだよね。
それはタイミングを見計らったように、いつもいっつも!
「まったくの手付かずってわけじゃないし…それは安心していいの?」
今度は私がズイと身を乗り出して真剣にトラネコくんに迫ると、
「てか、手付かずって……」
とトラネコくんはちょっと白い目。
は!しまった!!
私はまたっ!
だけど…
「と言うかさぁ…キミ…倭人とそーゆう話してるの?
キミはロシアン葵ちゃんのこと知ってるっぽいし?
もしかして、私のことも??」
ちょっとじとっとトラネコくんを睨むと、
トラネコくんは慌てて手を振る。
「まっさかぁ!あいつ付き合ってるときは相手のそうゆうこと言わないよ」
トラネコくんは最初の方は真剣だったものの…
「でもまぁオトコだし??
本とかDVDの話とかはね~…」
と、えへへ~と悪戯っぽく笑って視線を泳がす。



