手を払われたトラネコくんはまたも机にパタン。
「寝てもさー…果凛の顔がちらつくんだよね。
夢にまで出てきてさー。
落ち着かない」
あらあら♪
「重症ね。恋の病を治す方法はたった一つよ。
カリンちゃんに気持ちを打ち明けなさい」
タバコの煙を口から吐き出しながら言うと、
「それができれば苦労しねぇって」
と、トラネコくんは顔を伏せたままため息。
「そう考えたらさー。倭人ってすげぇよな。後先考えずに突っ走ってサ」
「突っ走ることが出来る若者だからよ。キミも若いんだから、がんばんなさい?
後悔したくないでしょ?」
眉をしかめて言うと、トラネコくんは「はぁ」とまたも大きなため息。
だけど
すすす…
と指がテーブルの上を移動してまたも私の手に重なる。
「失恋したらさ、アサちゃん慰めてくれる?
俺とホテル行ってくれる?」
な、ホテルとな!?
「行くわけないでしょ!この発情ネコ!
倭人とだってまだ行ってないてのに!(←問題はそこじゃない)」
思わずバシッと頭を払うと、トラネコくんははたかれた頭をさすりながら、目をぱちぱちさせてムクリと起き上がった。
「え?だってもう付き合って三ヶ月―――だよね…」
は!しまったぁ!!私としたことが!
うっかり口が滑ったぁ。



