研究棟の入り口には女の子の群ができていた。
「ねぇねぇキミお名前は?」
「いくつ~♪」
とお姉さま方に囲まれて、その輪の中心に居るのは
「あ。アサちゃ~ん♪♪」
手をブンブン振って
―――トラネコリョウタくんが駆け寄ってくる。
と、トラネコくん!?何故トラネコくんが!?
てか、ここはネコのたまり場か??
黒猫と言い、みけネコお父様と言い、トラネコくんと言い―――
私の知らないところでマタタビでも繁殖してんのかしら。
トラネコくんの一部だけ編みこみのオッシャレ~な髪型、今日もキマってる。
「キミ、いつから私のカレシになったのかな?」
ちょっと睨み挙げると、
「なる予定~♪だもーん♪」とのんびり笑う。だけどすぐ隣についてきた涼子を見ると
シャキッ!
「はじめまして、トラネコ亮太です」
と背筋を正した。
なんだよ、その自己紹介。
「あ、はじめましてー」涼子も挨拶して、でもこそっと私に耳打ち。
「何この子♪可愛いじゃない!しかも彼女予定だって♪あんたモテモテ♪」
「やめてよね。この子は黒猫のお友達」
「アサちゃんのお友達?こんなに美人さん!♪♪
おねーさん、俺と付き合ってくださ…」
「ダメ。涼子にはカレシが居るの」とトラネコくんの告白を遮ると…
「涼子さん…?この人が噂の!」
とトラネコくんは目をぱちぱち。
「ちょっとぉ、朝都。この子に何話してるのよ」と涼子がちょっと目を吊り上げて
「私は何も」と慌てて手を振ると、
「倭人から聞いてますー。アサちゃんのお友達の“涼子さん”は超☆美人だって♪
噂通りきれーな人ですね!」
トラネコくんはにこにこ、とろけそうな笑顔。
「あら、そぉ?」と涼子はちょっと恥ずかしそうに顔を赤くして苦笑い。
“これ”が以前セ○レ発言した子と同じとは思えないよ。
「涼子、未成年と浮気とかダメよ」
一応釘を差していると、
「りょーこさん!!!」
溝口さん登場。
また厄介なのが…



