Chat Noir -バイオハザー度Max-




黒猫はさっきまでご機嫌(?)てかテンション低いから機嫌が良いのか悪いのかわかんないけど、


でも今は明らかに下がりつつあるようだ。


居心地悪そうにカップに口を付け、私からもロシアン葵ちゃんからも視線を逸らすようにそっぽを向いた。


その反対にロシアン葵ちゃんは黒猫と私に興味が湧いたよう。


「倭人の新しい彼女?どこの学校?」と僅かに身を乗り出して聞いてくる。





「そー、俺の彼女。


この人大学生」





黒猫はそっけなく答えてロシアン葵ちゃんの方を見ようとはしない。


「は、はじめまして!」


私は慌てて挨拶。でも驚きすぎて挨拶がぎこちなくなってしまった。


「はじめまして」


反対にロシアン葵ちゃんはどこまでも優雅に色っぽい笑顔を浮かべてちょっと頭を下げる。





瞳が淡いグレー……良く見たら髪もちょっとグレー掛かってるし、ちょっと日本人離れしている。


ほんと…ロシアンブルーだな。


「わー、新旧対決?」


と、ロシアン葵ちゃんの友達が嫌味っぽく笑って、黒猫の耳の先がぴくりと動いた。


「ちょっとぉ」とロシアン葵ちゃんが咎めるように言って、


「びっくりしたよ、倭人。


あんた変わってないね。彼女さんとどこで知り合ったの?」


ロシアン葵ちゃんが話題を変えるように聞いてくる。


「どこだっていいだろ?」


いつも以上に不機嫌そうにそっけなく答える黒猫。ロシアン葵ちゃんの方を見ようともしない。


「あ、ごめんね…なんか感じ悪くて…」


私が気ぃ遣ってどうする?


キマヅイ思いを隠しながら何とか答えると、




「大丈夫です。慣れてますから。


倭人はいっつもそうでしたから」




ロシアン葵ちゃんは本当に気にしてなさそうに、ニコニコ。


だけど


いつも―――…慣れてる…?


何だか言葉に棘を感じるような…


って、そう思うのは私だけだろうか。



黒猫にも過去はあって、恋をしただろうに―――


黒猫の過去恋。


知りたい、と思う反面



やっぱり






私は






知りたくなかった。