スラリと背が高くて抜群のスタイル。
どこかの高校の制服だろうか…短いスカートから覗いた白い脚がすんなり伸びていた。
濃いグレーのブレザーはデザインも仕立ても上品でお嬢様高校を思わせる。
さらさらの長い髪が揺れて、美少女は姿勢良く席へ落ち着いた。
その姿はしなやかに歩くロシアンブルーのように気品に溢れている。
可愛い…てか美人…
涼子系の顔の造りで、大人っぽい。
その女の子…ロシアンブルーちゃんは特徴のあるバッグを大事そうに隣の席へ置いて、連れの女の子と何やら世間話をしていた。
女の私でもしばし見惚れるような美人を、黒猫は全然視界に入れていないのか
ぱくっ
マイペースに私のかかげたドーナツの欠片を口に入れている。
「ちょ、ちょっとぉ。まだ“よし”って言ってないよ倭人」
恥ずかしさを紛らわせるためにわざとちょっと睨むと、
「だって“待て”って言ってないじゃん」と黒猫はマイペースにもぐもぐ。
黒猫の声を聞いてロシアンブルーちゃんがカップを持つ手を止めて、こちらを振り返った。
わ
目が合っちゃった。
正面から見るロシアンブルーちゃんは、横から見るアングルよりも美人で思わず視線を逸らそうとしたけれど
ロシアンブルーちゃんは倭人の方を見て目を開いている。
「倭人―――……?」
へ……知り合い…?
急に名前を呼ばれた黒猫が声のする方を振り返り、大きな目をさらに大きく開いた。
「葵―――?」



