黒猫はさっそく製薬会社のパッケージを破いて自分のケータイに取り付けている。


黒いケータイにふわふわの白いマウス。


黒、好きだな。男の子だからか??なんて何となく眺めていると、


「このネズミ、あんたに似てない?ちっちゃくて白くてふわふわ」


「小ちゃいだけ余分だ」


気にしてることぉ。しかもネズミに例えるかぁ?


ムっとしかめつらで黒猫を叩くまねをすると、




「この黒いケータイが俺でー、


こっちのネズミが朝都。



いつも一緒に居られンじゃん」




黒猫は無邪気に笑ってマウスを撫でなで。



何それ…





何それ!





何なのよ、その無邪気発想!!


しかもさりげに私の名前を呼んだ。



子供みたいで超可愛いし。



ヤバイ…


私、超嬉しいし。


もう飼い主でもマウスでもいいや。