「飲酒?喫煙??
バカね。もっとうまくやりなさいよ」
停学処分でも食らったのだろうか。
私はちょっと同情するように黒猫を見ると、黒猫は呆れたように白い目。
「不良教師。俺ぁ酒もタバコもやんねぇよ」
「あっそ。じゃぁ何だって言うのよ」
ちょっと気になったケド
なんてことない…
―――「何ですって!?遅刻の常習犯で、一週間居残り!」
黒猫の説明を聞いて私は開いた口が塞がらない。
「美化委員がクリーン期間なんてもん作りやがって、その手伝いで一週間居残り。
強制」
「内容を聞いてんじゃないわよ!てかあんた遅刻常習犯だったの!」
「寝坊とかじゃないヨ。朝、バイトがちょーっと長引いたりして時間に気付いたとき
猛ダッシュ。
だけど先公が俺の前で門をピシャリ。あと数秒だったのに」
黒猫は「ちっ」と舌打ちしてくやしそうに歯軋り。
「そ・れ・は!
あんたが悪い!勉強は学生の本分でしょ!」
私は黒猫の頭を両サイドから挟んで、拳でグリグリ!
「ぃて!ぼーりょく反対!
てか何でタバコと酒は良くて遅刻で怒る」
黒猫が痛そうに顔をしかめて反抗しながら私の腕を掴む。
「ペットの虐待だぜ。動物愛護協会に訴えてやる」
黒猫が上目遣いで睨んできて、私は手を離した。
「虐待じゃなくて躾け。
悪い子にちょっと手荒な方法でおしおきしたの。
でも、まぁそれならしょうがないか…」
「ごめんね?」
黒猫はさっきの反抗的な態度から一転、素直に謝ってくる。
「仕方ないよ。一生懸命励んできなさい。
ちゃんと先生の言うことを聞くのよ?」
ちょっとおねーさん口調で黒猫を見ると、黒猫は
「そーじしてくる」
と一言。
それにしても美化委員とか―――
何かの拍子に、黒猫がまだ高校生であることを
気付かされる。



