「ツイッター?朝都、ツイッターやってるの?」
通話を切ったあとで黒猫に聞かれて私は慌てて顔を振った。
「やってないよ。あんたは?やってる?」
「やるわけないだろ。面倒くさがりの俺が」
面倒くさがり、ってはっきり認めちゃう??
まぁそれには私も納得だけど。
「たまに他人の見るのは楽しいケド。
俺は
“呟く”ことはしない。
大切なことは
“囁く”
もしくは“叫ぶ”だな」
はっきりと言われて私は目をぱちぱち。
ケータイにそんな機能ついてんの??それともイマドキの若者の間では流行っていて、単に私が知らないだけ?
私、時代に乗り遅れてるかも。
そんな疑問を浮かべている私を、
黒猫はちらりと横目で見ると、ちょっと息を吸い込んで
「朝都が好きだーーーー!!!」
いきなり大声を発した。
部屋中に響き渡る声を聞いて私はびっくり!
へ!?な、何!?
黒猫の大声で耳の奥がじんじんと痺れた感じ。
「そして囁く」
ひたすらに驚いている私の耳元にそっと顔を寄せて
「朝都が大好きです」
ぼそっ
ちょっと低くてくすぐるような囁き声に
ドキン!
と胸がなった。



