どこ―――…って。
そんなの
「可愛いとこ」
に決まってんじゃん。
「はぁ?可愛いかぁ?どこが!お前あいつのどこに可愛さを見たんだよ」
と浩一は目を吊り上げてキっと私を睨んできた。
思わずムっとなって私も浩一を睨み上げる。
「可愛いよ。生意気だしヤンチャで、気まぐれだけど―――」
だけど
無邪気でまっすぐで、
倭人は私に忘れていたもの、置いてきた気持ちをいっぱい運んでくれた。
それはもう※ネズミやらスズメやら獲物を狩って、飼い主に得意げに運んでくるネコのように!
ようは時々…って言うかほぼ?困惑とも衝撃とも言えるような形で。
でも
私にとっては可愛いネコ。
可愛い倭人。
(※注:飼い猫はホントに小動物を狩るらしいです。そして口にくわえて得意げに見せてきます…「見て見て~♪」と言うカンジに。
ちょっとゾッ。
でもそーゆうときは褒めてあげるのがいいらしいです♪)
「わけ分かんねぇ。あいつのどこがいいんだか」
浩一はイライラした面持ちで前髪を掻き揚げると、私に背を向けた。
明らかに苛立っている浩一に、私だって原因が分からずイライラ。
「どうしてあんたは黒猫を敵視するのよ。
親友のカレシでしょ?
私はあんたに彼女ができたら祝福するってのに」
腕を組んで浩一の、白い白衣を纏ったスラリと高い身長の背中を睨んでいると、
浩一がゆっくり振り返った。



