それにしても三日……かぁ。
三日間で急激に距離を縮めたんだから、相当なヤリ手よね。
浩一はそれほど警戒心がゆるいわけじゃない。どっちかって言うと人見知りするほうだし。
でも浩一が好意を持っていたら?
あいつは利用されて捨てられちゃうかもしれない。
―――
溝口さんの話を承諾したわけじゃないけど、私は浩一が気になって第一病理の研究室を訪ねてみた。
植物バイオの研究室と同様こちらも真面目でインテリな学生が多い。
だけど植物バイオよりかなーり、お固そうな学生ばかり。
その中の浩一はかなりとっつきやすい部類に入る。
なるほど、溝口さんが言ってた“女狐”が目を付けるには手っ取り早いのかもしれない。
「浩一、浩一!」
私は学生実験で使用する資料をコピーしていた浩一を手招きして、浩一はぱっと顔をあげた。
「朝都♪どーしたんだよ」
どうやら機嫌は良さそうだ。あの美人のおかげか??
私はひとけのない隣の実験準備室に浩一を手招きすると、浩一はそわそわした様子で私のあとをついてきた。
「昨日さ……カフェテリアで見たんだけど。
女の人と浩一が一緒に居るとこ」
何て切り出していいのか分からず、とりあえず聞いてみた。
浩一は私の質問に目をぱちぱち。
「……ああ。お前も知ってるだろ?製薬会社の営業だよ」
と浩一はあっさり白状。
嘘をつけないたちだな。
ってか隠すつもりもないのか?
浩一の返答に私は何て切り返していいのかまたも分からず、思ったことが口についた。
「あの女の人のこと―――…気になってるの?」



