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次の日。
私は大学のPC室のインターネットで
“シトウ ヒビキ”を調べてみた。
“紫藤 響。198X年生。現在33歳、男”
簡単な略歴を読み上げて私は一人「ふむふむ」
小さな写真も載っていた。33歳と言う実年齢より少し若く見える。
これまた結構なイケメンだった。溝口さんやみけネコお父様のように軽いかんじじゃなくてどこか影がある…謎めいた…
イケメンと言うよりも美青年と言った方がしっくりくるかも。
芸術家だからか?変わった人が多いって言うし←お前が言うなよ、って感じだけど。
“三歳の頃からバイオリンの英才教育を受け、若干15歳にしてバイオリニストコンクールに優勝。その名を世界に轟かせた。
20歳程まで世界中を飛び回るバイオリニストと活躍していたが、20歳の誕生日以降その姿はその華々しい世界から消えた。
一時は死亡説も疑われたが、都内でバイオリン講師として働く。
その後父親の死を経て、去年の秋ごろから活動再開。
代表作に―――…”
まるで異世界な経歴に私は目をぱちぱち。
でも
でもこのシトウ ヒビキが黒猫に何の繋がりが??
益々分からなくなって私は首を捻った。
「朝都~こんなところに呼び出して何?」
ふいに背後で涼子の声が聞こえて私は振り返った。
ディスプレイの画面を目に入れると
「何~あんたもシトウ ヒビキのファンになったの?♪ちょっと影があるけど、かなりのイケメンだよね☆
バツイチだからかなー?」
涼子は本当に好きみたいで顔の前で手を組む。
このデータより涼子の話の方が分かりやすそうだ。



