私たちは揃って目をぱちぱち。
溝口さんの手には涼子の作ったいつかの甘いイチゴと同じ色のバラのミニブーケ。
溝口さん…イケメンなのに何故??花束が似合いませんね。
て冷静に考えてる場合じゃないって。
私たちは同じタイミングで顔を見合わせて、そしてまたもそろって目を開いたまま溝口さんを凝視。
バっ!
突如、溝口さんはその小さな可愛いミニブーケを涼子の前に突き出すと、腰を折って、
「涼子さん!
俺と…じゃなくて、僕と!!
結婚前提にお付き合いしてください!!
俺ははじめて会ったときからあなたが好きでした。
いえ、
今も大好きです!」
ぇえ!!結婚(前提)に!?
頭を下げた溝口さんのストレート過ぎる言葉に私はびっくり!
カフェテリアに居た学生たちもびっくり。
みんなが注目する中、溝口さんは居心地悪そうに顔を赤くして涼子を見つめていた。
涼子は…ただただ、ひたすらに目を開いている。



